とにかくラストの裏切りが素晴らしい。
ここまでやられるともう天晴れ胸糞って感じで、思わず笑ってしまった。
欲を言うなら変に焦らさずにもっとシームレスにいって欲しかったけど。
そしてそこに至るまでの不条理過ぎる展開も見事。
まず敵がとにかく強い。
あの小さな体躯から繰り出される理不尽過ぎるパワー。パワーis恐怖。チャイルドプレイのチャッキーの見た目と強さのギャップをもっと極端にした感じ。それがいき過ぎていてある意味トムとジェリー的なユーモアすら感じた。
展開も大分無理矢理な感じがしたけどその結果、もったりしがちなこの手のSFホラーとしては恐ろしいほどにテンポが良くなっている。
短いながらも各々のキャラクターもしっかりと描写されていてわかりやすい。
さらに手袋や無重力吐血等、この手のジャンルでありそうでなかったホラー、スプラッター演出まで詰めこめられている。
余白が少ない分、全体的には軽さがあるが、要所要所のインパクトが凄く、印象に残る。