ガク

THE BATMAN-ザ・バットマンーのガクのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今の社会に向けてしっかりアップデートされたバットマンだった。ウェイン家と孤児院で示された1%99%問題、街を牛耳る白人の特権。今回悪いやつは漏れなく白人で、監督も白人やから、まさか黒人を悪者に出来ないという事なのか。ポール・ダノはイカれた青年のやつが板についている。あの眼鏡といい、90年代の実在したシリアルキラー味が凄かった。この監督は街の雰囲気をガラリと変える描写が好きみたい。

また、非現実的な世界ながらも地に足ついたようなバットマンのアクション設定は同情を誘った。ムササビスーツで飛び降りる前の躊躇や、キャットウーマンへのキス。その割にあれだけ撃たれて顎無傷なのはどう言うことや?どこまでスーパーパワーあるのか良くわからなかった。

ラストの発煙筒を持ちながらみんなを助けるバットマンのあの感じが凄く画力があって印象的。みんなのヒーローになった瞬間があんなに暗い感じなんて。笑 でもそれが凄くリアルだったりした。

鑑賞後に、凄いものを観たあと感覚ではなく、既視感があったので、この点数にした。
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