加東岳史

THE BATMAN-ザ・バットマンーの加東岳史のレビュー・感想・評価

4.3
個人的には「ダークナイト」と並ぶくらいの傑作でした。

金持ち気取らない、陽にも当たらないブルース・ウェイン。鬱屈と葛藤で若さを表現したのは素晴らしかった。

ヒーロー作品ではなく、ダーク・ノワールを基調としたディティクティブサスペンスとして制作したのはマジで英断だと思うし、バットマンがダークヒーローではなく、ヴィジランテとして描かれているのが良かった。そうなんだよ、あの人ゴードンと仲良いだけの自警団なのよ!

3時間が苦痛にならなかったし、あの暗い画面の世界で、自分も息を潜めてそこにいるような気持ちになれました。

役者はみんな最高…ゾーイ・クラヴィッツのセリーナはあまりにも解釈一致で感動したんだけど、ブルースとのロマンスの入れ方だけがなんか雑というか放り込んだ感じが凄かったので、そこだけ残念。
加東岳史

加東岳史