さー

THE BATMAN-ザ・バットマンーのさーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんともいえん…

これだけ長尺の作品なのに、どうにも中途半端な印象で終わってしまった。「バットマン」の皮をかぶった本格クライムサスペンス…という試みには胸躍ったものの、アメコミヒーロー物にも、犯罪サスペンス物にも振り切れず、「む〜〜〜ん…途中までは良かった!惜しい!でも悪くはない!」というのが正直な感想。

ツタヤの棚に並べるなら、「スーパーマン」の隣ではなく、「L.A.コンフィデンシャル」や「アンタッチャブル」の間だな…と感じる内容。ひとつの政治家殺しを発端に、街を覆う巨悪の跡を追っていくストーリーはとても好みだったし、謎を解くほどブルース自身の人生に暗い影が迫る展開は、「ブルースの両親」に対するこちらのイメージも裏切ってきて驚き。だけど、、

結局何が言いたいかというと、ここまで本格サスペンスにしてしまうと、バットマンのコスチュームが浮いてくるよね…という話です…
だって「セブン」の中にコウモリマスクの男がいたら浮くやろ!そんな印象よ!話が深刻になるにつれ、バットマンのピンと立った耳が気になってくるんや…そりゃまああの衣装じゃなかったらバットマンじゃないけどさ…キャットウーマンのコスチュームは控えめになってたのに…

キャットウーマンといえば、最初登場したとき、「え!ハル・ベリー?!」となった。いやこんな若いわけないと思い直したけど。キャットウーマンとバットマンの関係も、序盤は「この気持ちは何…?同情…共感…それとも…?」みたいな感じでヒリヒリしたのにあっさりキスしおったわ。そこはあいまいなまま置いといてくれよ〜

ペンギンとのカーチェイスは見応えあって、炎をバックに逆さで迫ってくるバットマンの映像は最高にクールだった。暗闇での格闘や、終盤の発煙筒で市民を導く映像もかっこよかった。

総じて良いところもあったし、中途半端やなと思うところもあった。正直、リドラー捕まえたところで終わってても良かったんちゃうかとも思う。見終わった後、語りたくなる作品であることは間違いないので、みなさんの感想を楽しみに待ちます。

最後に、ロパティが別に脱がんでいいところで上半身ヌードを披露してくれたのは、われわれトワイライト族へのサービスだと確信しています。アリガトウ
さー

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