渋い謎解き探偵モノに、
アメコミが合わさったような印象でした。
これまで色々なバットマン映画で舞台となってきたゴッサムシティの腐敗した情勢を存分に使ったストーリーですね。
リドラーからの問いを糸口に
物語が進んでいきます。
今回のバットマンはまだキャリアが浅く、余裕も一切感じられません。
ブルース・ウェインとしての人生も、もはや捨てたも同然の状態。
影が落ちたようなキャラクター像が
今作の雰囲気そのものに思えて
私は好きです。
「ダークナイト」のような
特別な戦闘術を体得してもないし、
「BvS」のように
リモート操作の戦闘ポッドもありません。
装備も下手したら現実にあるんじゃないかも思う装備ばかり。戦い方はガチンコの格闘。
そこにリアリティと親近感を感じました。
物語のテーマは"復讐"
復讐とは各々の立場から見ると、
様々に形を変えてしまうもの。
その連鎖の中では、
絶対正義はありえない。
たとえ主人公でも。
それでも信念を持って
必死に生きていかないといけない。
人間臭さで言えば、
今回のバットマンが一番かもしれない。
この先の彼の戦いも見たいな。