タク

THE BATMAN-ザ・バットマンーのタクのレビュー・感想・評価

3.5
新生バットマンは、、
暗く、そして切ない、、。
[ストーリー]
バットマンこと(ブルース・ウェイン)は
凶悪犯がはびこる治安が悪化した街、
ゴッサムシティを守っていた。

この街である事件が起きる。
それは選挙に当選した市長が何者かに殺さるという事件が起こった。
この事件には、なんとバットマンも関わっていた!
バットマンらは犯人が残した謎の暗号を解読しながら事件の真相にたどり着こうとするが、、、。
[キャスト]
バットマン:ロバート・パティンソン
キャットウーマン:ゾーイクラヴィッツ
ペンギン:コリン・ファレル
アルフレッド:アンディ・サーキス
ゴードン:ジェフリー・ライト
[監督] 「猿の惑星」
マット・リーヴス
[感想]
・本格的な謎解き&サスペンス

リドラーが折り出す巧妙なトリックや
暗号、そして謎なぞ。
それに翻弄されつつブルースが天才的な頭脳を駆使し確実に真相に辿り着く姿が見ていて気持ちが良い。
謎解き要素としては、一つ一つが狂気的でインパクトがあるし、殺害現場の証拠を利用し謎ときを出題しており犯人の狂気的で天才な頭脳を見るとこができリドラーの存在感を発揮するシーンとしても謎解き要素は重要である。

しかし、その謎解きの答えというのが様々な人物が入り乱れるし隠語や人物関係を知っていないと理解しにくい物があり、そこをもっと理解出来れば楽しめたのになぁ。と思った。

サスペンスとしての重厚感があり、やはり雰囲気的には「JOKER」が近くなって来ますね。
ここ近年でDCユニバースの新しいブランドを作り上げた制作陣は素晴らしいと称えていい程今作も「JOKER」に匹敵する暗さ、キャラクター、一人一人を掘り下げるストーリー力を感じましたね!!

今作はブルースの過去や人物像を描くバットマンとしてのストーリーもありつつ、リドラーとの対峙、ブルースが事件の真相を導き出すサスペンス物としてのストーリーが魅力です。
印象に残った物してもはリドラーの殺害方法です。
最初の事件から確実にヒートアップして行く殺害方法でバットマンを追い詰める姿は、緊迫感アリアリでヤバかったし
リドラーが残す謎解きも解読していくとバットマン含め様々な人々を追い詰めていく、、、
巧妙に作り上げられたトリックや罠、
殺害方法、そしてラストの大きなトリックはまさに”頭脳犯”の名に相応しい姿でした!!

・キャラクター紹介
[バットマン]…演じたロバート・パティンソンは見事にハマり役でした👍
リドラーの事件を通して、彼自身の過去を掘りさげると同時にバットマンでは
恒例の親の死の秘密、を描くのは見事な脚本でしたね!
今作では特に”復讐心”というのが大事になってきます。
彼も復讐心に囚われており、それを表してるのが暴力であったり、リドラーを追い詰めようとする野心的な心なのです。
この復讐心に常に捕らわれおり、今作では常に暗いです😓😓

そのキャラクター的な性格があまり好きにはなりませんでしたね。
ダークヒーローとしては良いのですが、
ブルース・ウェイン自身の性格が余りに暗すぎるのが唯一の欠点ですね。
もう少し、ユーモアのある台詞やアルフレッドの掛け合いで彼の明るい性格を見たかったなぁと思いました。

[キャットウーマン]…容姿としては今までよりも現実的で、かなりスタイリッシュでしたね!
人物の説明としては、そこまで時間が割かれていませんでしたが、今作に出てくる人物と上手く絡めながら彼女の過去を描いていました。

バットマンとの関係だったり、彼女自身の成長ストーリーとしては結構立派な物になってると感じました。
けど、次回作は出てくるのかな??
[最後に]
勿論良かった点も沢山あります。
サスペンス要素としての見応え、
重厚すぎるストーリー、 ゴードン刑事とのバディ物、
等ヒーロー映画の枠を超えた力作になっていました!

しかし、ブルース・ウェイン自身のキャラクター像や、アルフレッドの見せ場か無さすぎだったりと若干の不満点はありますが、新しいバットマンとしての第一歩はしっかりと感じ取る事ができる1作でした!!
タク

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