Itotty

THE BATMAN-ザ・バットマンーのItottyのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

あんなにも面白いダークナイトトリロジーがある上で、またバットマン作るなんてどういうことやねん!って気持ちで見てみたんですが、これはよかった!!!

面白かった!とは少し違う。
どちらかというと恐怖。身近に迫る恐怖と闇。
作品全般に漂う暗さは、一見今の日本とは全く違う世界に見えるけれども、でもすぐにそうなるかもしれないって思わせられる。
それはやっぱり持つ者と持たざる者の構造をより身近に感じるからかもしれない。
誰だって、持つ者になり、持たざる者になり、奪う者になり奪われる者になる。
ほんのボタンのかけ違い。その立場になってみないとわからない。
その時、私は、バットマンになるのか?キャットウーマンになるのか?はたまた、リドラーになってしまうのか?そんな思考実験が巡り巡る。


ダークナイトトリロジーよりもはるかに暗い。
ダークナイトでさえ、暗闇の中に太陽が見えていた。
本作は、太陽すら見えないくらいだった。

だからこそ、それを追いかけるバットマンの葛藤と歩みが、必要なのだと感じた。
Itotty

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