深夜放送

THE BATMAN-ザ・バットマンーの深夜放送のレビュー・感想・評価

4.5
 初手暗い映像に流れるアヴェ・マリア、DCだァ〜!(作風も画面も暗い)(ギャグなんてない)(親子で観れない)(なんか出て来る奴ら皆マジになってる)(今の時代に合ってない)(ジャスティス・リーグが売れなかった事まだ根に持ってる)って嬉しくなった。『JOKER』も良かったし、やっぱDCと言ったらこれよね〜と思う。JLも好き(スナイダーカット版は嫌い)だけど、いつも求めてるのはこっち。
 ずっとバットマンが暗い顔してる。あと暗い顔してるわりには好戦的。「(公務執行妨害付けるぞって言われて)じゃあ後三人ぐらいやるか」はつよつよバットマン様過ぎる。お前の大元の『慈善家プレイボーイ』って設定どこいったの!?
 まあでもロバート・パティンソンのバットマンもアンディ・サーキスのアルフレッドも若めの見た目だし、これはよく色んなバースで語られる「バットマン始めたての頃は今より(精神も状況も)酷かった」な部分を見せられているんやろなぁと思った。ビギンズって事?ペンギンの「良い警官と悪い警官か!?」もあったし、ノーラン版はわりと意識してるのかもしれない。
 アクション、スリラー、あと要素としては比較するとやや薄いけどミステリー、ラブロマンス、どれをとっても面白い。「三時間ありゃそら良い映画作れるでしょうね誰だって」ではなく「お前三時間ずっと面白い映画作る奴がおるか!」の方。緩急がなくてずっと急急急急!って感じで疲れるけど面白い。一日を捧げる代わりに良い映画体験を貰った。
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