南チロルかそこらへんのイタリアの山麓の村。多くの村人が死に、麓の町では迫害されている。どうやら山は悪魔の住む山とみなされているようだ。
なぜこんなに苦しまなければならないのか?神はいないのか?
男は全ての元凶である巨大な山に戦いを挑む。ハンマーでひたすら山を打ち付ける男。そして…
山は神であり、苦難であり、男自身だ。それは自己のアイデンティティであると同時に超えなければいけない存在であるという矛盾した存在だ。ひたすらハンマーで叩いたって勝てるわけがない。ただ逃げることはできない。それが人生だから。
以下少しネタバレ
山を爆破するシーン、ナデリ監督が自前のダイナマイトでイタリア、スイス、オーストリア国境の山を爆破したそうなのだが、そしたら三ヶ国に訴えられて指名手配されてしまったそう。今は日本に住んでいるそうですよ。面白かったので、次回作も期待。