このレビューはネタバレを含みます
昔観た、「苦い米」という映画を思い出しました
これは現代もので服飾産業の底辺で生活する
人々の苦い米かなぁ
賃金安くて納期は早い
働けど働けど
暮らしは楽にはならない
どこの国でも末端にいる人々の扱いって
似たようなものなんだなぁ
全体に暗めの画面とごちゃごちゃした住まい、
狭い階段、夜でも街には明かりがついていて
行き交う車・・・
派手な演出とかナレーションは無くて、
淡々と映像と音声のみで構成された
ストイックな作りが良かったです
夫婦喧嘩の場面は長くてくどいと思った
けれど(カメラマンがショッキングな展開を
期待していたとか?)
このように安価で細かな作業を担って
いる人々がいてくれるから、私たちは
安い服を買えて有難い、と思うべき
なんだろうなと思いつつ
そういう気持ちはこんな作品観た時限りで
そのうち忘れてしまうんだろうなとも思う
高賃金で働く人々の生活だっていろいろ
あると思うので
安い商品買う度に末端で働く人々に思いを
はせて感謝するのは何か違う気がするし
需要と供給で世の中成り立っているんだなぁ、と
つくづく思う