Reiren

苦い銭のReirenのネタバレレビュー・内容・結末

苦い銭(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

昔観た、「苦い米」という映画を思い出しました

これは現代もので服飾産業の底辺で生活する
人々の苦い米かなぁ

賃金安くて納期は早い

働けど働けど

暮らしは楽にはならない

どこの国でも末端にいる人々の扱いって
似たようなものなんだなぁ

全体に暗めの画面とごちゃごちゃした住まい、
狭い階段、夜でも街には明かりがついていて
行き交う車・・・

派手な演出とかナレーションは無くて、
淡々と映像と音声のみで構成された
ストイックな作りが良かったです

夫婦喧嘩の場面は長くてくどいと思った
けれど(カメラマンがショッキングな展開を
期待していたとか?)

このように安価で細かな作業を担って
いる人々がいてくれるから、私たちは
安い服を買えて有難い、と思うべき
なんだろうなと思いつつ
そういう気持ちはこんな作品観た時限りで
そのうち忘れてしまうんだろうなとも思う

高賃金で働く人々の生活だっていろいろ
あると思うので
安い商品買う度に末端で働く人々に思いを
はせて感謝するのは何か違う気がするし

需要と供給で世の中成り立っているんだなぁ、と
つくづく思う
Reiren

Reiren