kabaya

サファリのkabayaのレビュー・感想・評価

サファリ(2016年製作の映画)
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ザイドルのいつものシンメトリーで中心に全て集める構図。整え過ぎられた映像の中で、整えられすぎた人たちのなかから、なんかしっくりこなさを描くのが本当に得意。
人によっては気分が悪くなる映像で世を焚き付ける感じかな。
あとはみえない境界線。光と影の差でもつくる。特に剥製作るシーンでこの境界線ひっくり返したのは、ザイドルのうまさかな。

声を発さない人と言葉発さない動物たちの理不尽さ。
地元に仕事生んでるっつっても、この土地に仕事を産ませない要因があっても目に入れないようして。
というか、三部作のセックスツーリズムにせよそうだけど、ツーリズムって…気持ちになる。別にこれ動物だけの話じゃないし。自然や景観やエネルギーを勝手に権利として商売にして、それを商品にする奴も消費する奴も、支配者面したり被害者面してて、だれも止められないんだなぁ。そうは言っても現地人にとっては選択肢がないというのもありつつ…

キリンの首…。シマウマの足…。
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