アラシサン弐

ゲット・アウトのアラシサン弐のレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.5
人種差別に対するド級のアイロニーだと思った。批判とか抵抗ではなくて、皮肉。

一応ホラーなんだけど、幽霊もクリーチャーも登場させず「居心地の悪さ」でこの圧迫感と薄気味悪さを感じさせるのには舌を巻く。
その「居心地の悪さ」も、グロテスクな風景とか生理的に攻撃してくる描写ではなくて、他人種だらけのパーティで何となく感じてしまう珍しいものを見るような目線がモチーフなのも秀逸。

ジョーダン・ピール監督が元コメディアンということもあって、コミカルな瞬間もある。それでいて、笑いどころが「これ笑っていいの?」となるような不謹慎スレスレの絶妙なところが良い。
アラシサン弐

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