みひろん

ゲット・アウトのみひろんのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.7
主人公クリスは恋人のローズと付き合って半年が経ち、ローズの両親に挨拶をしに行くことから物語が始まる。黒人が白人と付き合う事にプレッシャーを感じ、そんな自分が黒人である事への劣等感と不安を抱え持ったまま田舎にある彼女の実家に行ったクリスが見た異様な光景とはー。
<感想>
ジャンルはサスペンスというよりはスリラーです。最後までハラハラが止まりませんでした。ずっと謎というかモヤモヤが晴れない。メイキングで監督が言っていた心がけていた事に「物語を急展開させないようにした」とありましたが本当にその通りで1つ1つちょっとした問題が起きて少しずつ時間が流れて行くので「どうなるの〜⁈」とドキドキする気持ちが最後まで続きました。でも流れのテンポ自体は遅くありません。それがこの監督の凄さの1つです。そして何より見せ方がうまい。謎が解けたときの絶望感といったら(笑)やられました。この監督は、コメディアン(お笑い芸人)だそうでこういったジャンルは初挑戦とのこと。自身も黒人でずっと人権問題を取り扱いたかったというジョーダン・ピール監督の<人種問題×スリラー>今年見た新作DVDの中で1番面白かったです。声を大にしていいたい。「絶対見てください!!!!」