ホラーは苦手なのだが、『キャリー』(シシー・スペイセク主演版)に並んで好きな作品となった。
メイドさんの表情がとにかく凄い。
一筋の涙。表情。
映像の表現も良いし、社会派ホラーと言いたくなるような、
現代アメリカを反映したジワジワくる怖さ。
表面的に差別は良くない。
あなたたちをバカにしていないという態度をしていながら、
ステレオタイプのイメージを持ち、本心あるいは潜在意識の差別を捨てていない。
差別心があるのは仕方がないこと。無垢な子どもの頃には無くても、様々な影響で芽生えてくるもの。
しかし、その傲慢な高飛車な
心を野放しにしてはいけない。
奴隷制の歴史、黒人を人間以下の存在として扱っていた古い世代がアメリカにいること。
祖母、祖父、父、母、親戚の影響
特に南部の根強い差別と不平等
貧困、格差の問題。
日本にだって差別はある。
それらを、細かく分析し
肌の色でなぜ差別するのか、
様々なマスコミ・メディア
文献、教育の影響もある。
まず、鵜呑みにしないで
自分の頭で考えること。
この映画は、エンタメと恐怖にまぶしながら、とても鋭いメッセージを突きつけてくる。