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ムーランのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ムーラン(2020年製作の映画)
2.7
当時たしかコロナと中国が香港に軍事侵攻した件で公開中止になったんだよな。元花組トップの明日海りおが退団後直ぐにムーランの吹替をやるってことで楽しみにしてたのだが、結局見なかった。
だいぶ経ってやっとディズニープラスで視聴。

まぁ、アニメ映画の実写化としては、アレンジも加えてはいるが、ちょい置きにいった感じはするな。

“女はおしとやかなもの”という倫理観の中、活発に育ったムーラン。北方民族の侵略に対し男装して軍隊に潜入。機転が利き、男勝りの活躍で皇帝を助け、自分のアイデンティティを皆に認めてもらえるようになる。

先ず、活発なムーランに対して、村の対応がステレオタイプすぎる(笑)元気に働くムーランを白い目で見るババァとか、状況を説明する為にオーバーなキャラ設定をしているようで不自然さしか感じない。

そしてアニメ版とアレンジを加えた点に、魔女のキャラクターを追加した。
本来のヴィランである北方民族のボスとは別に、魔術で話を混乱させる存在。そして彼女が“女”であるが故に苦労し悪に染まったということで、いわばムーランの対になる存在となっている。まぁこの辺の設定は上手い。

俳優陣にジェットリーやドニーイェンなどもいるが、そこまでアクションが押される程でも無かったかな。

ポリコレに色々気を遣って娯楽が抜け落ちた印象。調べたらムーランの映画って結構あるのな。そして今作と同年に中国で4作も作られてる。今作に対する便乗か、或いはアンチテーゼで作られたんだろうね。
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