まうす

ロニートとエスティ 彼女たちの選択のまうすのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

超正統派ユダヤって本当に超厳格なんだな(小並感)

「このコミュニティには選択肢が無い。
だから子供には選択肢を与えたいし、自由が欲しい。」というエスティの言葉、
(最後にドヴィッドが言ったけど)一番最初にラビが言ってた「天使と獣の間の人間は、自由意志を持っていて選択をする」の話を思い出す。
人の気持ちを押さえつける宗教って、身内への追悼さえも憚られる原因になる宗教って、一体なんのために存在してるんだ。

ドヴィッドのwhat's wrong with you?への反論のシーン、エスティよく言った…!と気持ちよかった。
その後の「去る人は楽」は絶対違うし一番言っちゃダメだったけどな。

どの宗教もそうだと思うけど、敬虔な派閥(これなら正統派)から世俗派に移ったとしても、宗教を完全に捨てているわけではない。
これまで伝統で育ってき中で、それと現実に折り合いをつける意思決定をするのは、確実に葛藤があるし絶対に楽じゃない。
そもそも聖書は矛盾だらけだし、聖書(ユダヤ教だと戒律の方が良いのかな)が書かれた時代とは大きく違うんだから、どちらが正しいとかそんな簡単に言い切れるわけが無くて。
ドヴィッドがラビを引き受けなかったのは、この辺に疑問が生まれたからかなあとか思った。

最後エスティがタクシーを走って追いかけてくるシーン、別れを惜しむのはいいけど、キスするのは個人的にはう〜ん…だったな。


ストーリーとは関係無いけど、同性愛映画(特に女同士)はなぜこう役者への負担が大きいものが多いのか…
やりすぎだろ…って描写が毎度気になっちゃって。よくそれ引き受けたな…みたいなのあったよ…🙁

ロニートのはいかにもだけど、エスティのシェイテルは本物の髪の毛みたいだった。且つ、髪への負担…!って感じでリアルだった。
まうす

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