ストローカーエース

ミュージアム 序章のストローカーエースのレビュー・感想・評価

ミュージアム 序章(2016年製作の映画)
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樹脂詰幼児殺人事件の真相を追うジャーナリストの九堂(三浦誠己)は娘をカエル男に誘拐される。
九堂は無事に娘を救いだせるのか?

娘(子供)を持つ親にはなんとも悍しい展開。自分が久堂ならどうする?
カエル男と共に『作品』を作りあげるのか?

本編『ミュージアム』は残虐な描写の中にも大友監督ならではの美しさがあった。
雨が降り続け刑事たちのコートが濡れそぼつ。
その中に浮かび上がるカエル男の作品は陰惨でありながら『作品』として画面の中で鮮明に浮かびあがる。

『ミュージアム序章』では美しさの欠片もない。
そこにあるのは唾棄すべき物語だけ。
観客には絶望しか与えない。
反吐が出る。

勿論、これは褒め言葉である。
もし、本編『ミュージアム』も白石晃士が監督であったなら‥‥
絶望に満ち溢れた作品となっていたのではないだろうか?

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