人気ゾンビ漫画の実写化映画『アイアムアヒーロー』の前日譚を描いた全5話のフェイクドキュメンタリー映画。本編が殆ど完璧と言っても過言では無い程ぶっ飛んだゾンビ描写と1人の駄目人間が1人の英雄になる迄を描いた、正しく『ゾンビ(1958)』と『マッドマックス』を掛け合わせた大傑作だった事もあり結構期待していた作品。因みに本編は一時期の年間ベスト候補でも有りましたね
前評判が凄まじく悪いのもあり少々不安視もしていましたが、結論から言うと其処までは悪くなかったですね。内容は様々な場所で起きている異変をオムニバス形式では無く断片的且つバラバラに映し出すという、これまたフェイクドキュメンタリーの大傑作『ノロイ』に近い演出技法。故に私好みでしたし、評価が低くなりがちなのも少し分かるんですよね。あれも個人差が激しい作品でしたし
まあ本編と比べて予算が無い事も有り、ゾンビの見た目や演技が正直安っぽいのは仕方ないとは言え気になりましたね……後は『ノロイ』みたいな作品にしたいなら1つ1つの映像をもっと訳が分からない感じにしても良かった様な。これは比較対象の方を観ない事には始まりませんが『ノロイ』は1つ1つの映像が兎に角不気味で異常な為、映画が進むにつれ吐きそうになる位怖くなるんですよね。でも今作にはそういうパワーは無かった。残念な限りです
後は字幕と映像の最後に付くブロックノイズは本当に要らないかな。フェイクドキュメンタリーでそういう演出は寧ろ作り物っぽくなっちゃうって何で分からないんだろ。観ててつくづく「白石晃士監督が作っていればなぁ……」と思う限りでした。早く『ミュージアム 序章』も観なきゃね
雑記:iOS版でやっとログイン出来ました！！原因に関しては言うかどうか迷う位みっともない物だったので判明した時はガックシでした……
