シニアクラブ

愛を歌う花のシニアクラブのレビュー・感想・評価

愛を歌う花(2016年製作の映画)
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劇中に登場する「正歌」に痺れた!。日本でいえば、長唄とか清元に相当するのだろうか?。映画では、浄瑠璃を引き合いに出しているが、それは、ちょっと違うような?。

妓生のお座敷での芸にもうっとりしたが、子供時代、厳しい訓練を受けているシーンで、歌っている子供の旨さに、舌を巻いた!。現代でも、継承している子供がいるということだろう。

韓国は、Kポップもすごいけれど、伝統芸能も、蔑ろにしていないという証左かも。この国の、芸能は、本当に奥が深い。

うまい監督・役者が、ワンサカいるのも頷ける。

主人公ソユルは、恋の嫉妬と才能の嫉妬に、二重に苦しめられるけれど、私は、どちらかと言えば、「アマデウス」的に捉えてるかな。

それにしても、1945年のソウルって、本当に、あんなにキレイだったのか、非常に疑問。私は、戦後生まれだから知らんけど、ドラマなどで観る、終戦直前の東京なんて、女は皆モンペはいて、食べる物なくて、殺気立ってて…と描かれてますよね。確かに、爆撃とかは、受けてないにしても、統治してるのは、ヨレヨレの日本なわけで…。

女優が着ている着物も、着付けも変だから、時代考証にも、イマイチ、信頼しきれないものを感じてしまいました。

でも、お座敷で、芸を披露する妓生ハン・ヒョジュの妖艶さには、オドロキました!!。

シニアクラブさんの鑑賞した映画