チーズマン

エイリアン3 完全版のチーズマンのレビュー・感想・評価

エイリアン3 完全版(1992年製作の映画)
3.5
シリーズでは1番地味でしょうけど、決して嫌いではないです。

少なくとも子供の時よりは全然面白く観れます。
あと、なんだかんだ言っても坊主姿のリプリーが結構印象に残ってる人も多いんじゃないんですかね。

2のラストを強引にちゃぶ台返しするような始まりは正直どうかと思ったけど、前作が派手派手だったので今作みたいにリプリーが囚人達と協力して武器の無い中で知恵絞って1匹のエイリアンと戦うってのは設定自体は全然ありだと思います。

世界観作りと序盤のサスペンスっぽいタッチはさすがフィンチャーで見せ方も良いですが、だけどそれはあくまで囚人達にとってはそうであって、ある意味観客代表でもあるリプリーの目線には一致しないのがいまいち気が乗り切らないところでした。その後の監督の作品からしてもこの題材(エイリアンシリーズ)との相性は良くなかったんじゃないでしょうか。


しかし、個人的にはどの作品でもリレー的なものになるとなぜかテンションが上がるので終盤の命懸けのシーンはすごい楽しかったです。あんな囚人達だけどそれぞれがもれなく超真剣になるじゃないですか。
死にたくねえ!という一心で。笑

デビッド・フィンチャー初監督作品です、それでいきなり「エイリアン」でしょ、しかもジェームズ・キャメロンが食材を贅沢に使っておいしく料理した後の、まあ残った食材の中だけで色々と大変だったんだろうなと思います。
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