無名

不能犯の無名のネタバレレビュー・内容・結末

不能犯(2018年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

〜人が深層心理にもつ闇。それと少しのすれ違い。これが誤解と悪い妄想を生み続けるという負の連鎖。そしてそれを加速させる悪魔の洗脳。希望はそれに打ち勝つ事ができるのか〜

沢尻エリカの正義感溢れる演技がすこしくさかったのが、気になったな…
松坂桃李のサイコパス感は割と好き👿

細かく散りばめられた伏線を定期的に回収していたので、飽きずに観ていられた。そして、最初から貼られていた伏線が、ラストのタケルの裏切りに繋がる展開。

連続ドラマでも成り立つような内容の濃さがあったが、タケルと多田の関係性の掘り方が甘かったからラストの展開の裏切りが弱かった。

最後の宇相吹の「愚かだね、人間は」というセリフを初め、ちょいちょいフィクション調のある作品だったけど、科学的に見ても面白いテーマだったのでもっと洗脳にトリックがあったりと、現実味のあるものを期待してしまった🧠

ここからは推測も含めての考察なのだが、多田が洗脳されなかったのが思考の類似から来るものだとしたら、宇相吹もある種の正義感から人を洗脳していたのかもしれない。

また、宇相吹が多田に自分を殺せと挑発するシーンが何度も出てくる。これは単なる挑発ではなく、多田に自分を殺して止めてくれと、洗脳によって導こうとしているのでは無いか👉

もっと深読みすると、多田が洗脳されない人だからこそ、殺せと挑発すれば逆に殺せなくなるだろうというただの正義感を逆手に取った宇相吹の保身とも取れる。

話の筋は割と単調だったので色々想像ができました。

構成25/演出9/映像7/音楽7/関心度11/好み6/合計65
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