FREDDY

スクリーム3のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

スクリーム3(2000年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

ウェス・クレイヴン監督がネーヴ・キャンベルの主演で制作したスラッシャー映画『スクリーム』シリーズの第3作である本作は、ウッズボローで発生した連続殺人事件をもとに制作された映画シリーズ『スタブ3』にカメオ出演した直後にコットン・ウェアリーが何者かに殺害され、遺体のそばにシドニーの母モーリーン・プレスコットの写真が残されていたことからロス市警のキンケイドから捜査協力を求められ、テクニカル・アドバイザーとして『スタブ3』の制作に協力していたウッズボロー警察保安官代理デューイ・ライリーとともに事件の調査に乗り出したゲイル・ウェザーズと、事件以降消息を絶ち平穏な日常を求めるように人目を避けながら暮らすも事件のトラウマと亡き母の亡霊に悩まされていた中、殺人鬼からの電話を受けたことを機にゲイルとデューイと再会を果たし、事件現場に残されていた自身の母の写真に導かれるように『スタブ3』の撮影スタジオに訪れたシドニー・プレスコットを軸に、正体不明の殺人鬼による連続殺人が相次ぎ自身らの命も脅かされていく中、知り得なかった母の過去や連続殺人事件の真相、そして思わぬ事態に遭遇していく様が描かれた作品となっているのだが、今作はシリーズ3部作の完結編とのことで、ウッズボローで発生した連続殺人事件すべてに繋がる"元凶"やこれまでに語られなかったシドニーの母モーリーンの過去が明かされますし、煮え切らない関係だったゲイルとデューイの恋の行方、トラウマを抱え人目を避けて暮らしていたシドニーにも望んでいた平穏が訪れ完結編としてうまくまとまった内容であったことは確か。そして真犯人も見当がつかず"犯人捜し"が最後まで楽しめた点も良かったですし、前作、前々作とユニークに風刺していた"映画"というものを今作では舞台に落とし込み、ウッズボローで発生した連続殺人事件をもとに制作された映画シリーズ『スタブ3』と連動して新たな連続殺人事件が描かれていることなど、面白いと思わされたことも確かではある。ただ、シドニーよりもゲイル・ウェザーズがメインとなっていることや、ディテールは違えど前作と同様の恋愛模様を見せるゲイルとデューイの姿には少々飽きが。真犯人に関しても腑に落ちない感じは否めませんし、コメディ要素が薄味だった点も気になるところ。
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