キャサリン子

ひだまりが聴こえるのキャサリン子のレビュー・感想・評価

ひだまりが聴こえる(2017年製作の映画)
3.9
航平(多和田秀弥)は中学校時代に難聴を患って以来、孤立し殻に閉じこもったまま大学に進学する。
ある日、彼は大学の裏庭で、やたら明るくて思ったことをすぐに口に出す太一(小野寺晃良)と出会う。
彼らは次第に打ち解けるが、少しずつ二人の関係は変化していき……。


すごく好きな雰囲気の作品でした。
木漏れ日が心地良い。
作品通して映像が優しくて美しかったです。

ボーイズ・ラブですが、主役二人が爽やかイケメンなのでいい歳した私までキュンキュンした😍
しかもふたりとも演技上手い。


私自身も20代の頃に突発性難聴を患い、入院して絶対安静をと医師から言われたのに仕事休めないからと無理して仕事したせいで、今では左耳は半音域程度しか聴こえません。
健康診断での聴力検査の際は、すぐ近くにいる同僚にそのことがバレてしまうので、毎回本当に辛いです。
幸い、私の場合は右耳は正常だし左耳も補聴器つけるほどではないので日常生活にはさほど支障はありませんが、声が小さい人から話しかけられた時は聴こえないことが多くて、無意識に誰かを無視してしまっている可能性もあります。
そう考えると、申し訳ない気持ちで苦しくなります。

だから、航平の気持ちがよくわかる。
航平が孤立しないようにと気に掛けてくれる太一に、航平が特別な感情を抱く気持ちも、よくわかる。


原作ではこのあとの二人の後日譚が描かれているようですが、映画はこの終わり方で良かったんじゃないかと思います。
けれど私はその先が知りたいので、知ってる人いたらどなたか教えて下さい😂
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