カルモチン

ひだまりが聴こえるのカルモチンのネタバレレビュー・内容・結末

ひだまりが聴こえる(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

たわだ目当てで鑑賞。

正直ツッコミどころは無限にある。あるけども。70分弱の尺であれだけ出来ればかなり上等な方では??多少「ん?」ってなっても結局顔がいいから推せます。推しました私は。……でもストーリー中心に観たい人には向かないかも。

突発性難聴に苦しむ航平くんとやたら声が通る太一くんの出会い、そこから二人の奇妙な(?)友情、そして愛情へ……と、かなり王道なBLコースを辿ってます。だから展開もある程度は予測できるし、航平くんが太一くんとの出会いを相当大事に思ってることが描写された時点で「あ~……恋したわ……」と簡単に気づけます。料理が美味しいと言われたから料理を練習する、何も聞こえなくなっていく中で何故か太一の声だけは聞こえる、勝手な勘違いで「迷惑かけてごめんねばいばい」……も~~全てが王道。ベタ。びっくりするような展開はほとんどない。唯一、なんの前触れもなく突然キスしたことにはびっくりしたけど。

ベッッタベタのベタなんだけど、もう使い古されすぎたネタを何度もこねて使ってるみたいな脚本なんだけど、でも顔がいい。とにかく俳優の顔がいい。だから推せちゃう。大抵の映画だったら「顔だけやんこんなん、ストーリーベタすぎ、☆2だわ」とかなるところだけど、BL映画において「顔面力」はめちゃくちゃ大事(だと少なくとも私は思ってる)。
授業を頑張って聞こうとしてるところと、友達の友達と目が合って会釈するところと、神社で頭をワシャワシャ拭かれるシーン(からの告白)が特に可愛かった。これから観る人は是非この場面集中して観て。

もちろん、ベタってことは安定性があるってことでもあるから、酷評するほどの脚本じゃない。良いか悪いかで言えばむしろ良い方。私は好き。
ただ、最初に書いたように、ツッコミどころを探せば無限に溢れてくるので、ちょっと軽い気持ちで観るのがちょうどいいのかも。あ、いや、テーマは全然軽くないけど。ちょっと長めのBL漫画を読むつもりでどうぞ。
カルモチン

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