もうやん

マン・ダウン 戦士の約束のもうやんのレビュー・感想・評価

マン・ダウン 戦士の約束(2015年製作の映画)
3.5
戦争によってどれだけ多くの人が傷つけられているか、戦争がどれだけ罪深いことかがテーマ。
それも実害を受けた人だけでなく戦地に赴いた兵士にも大きな心的障害を残しているというもの。
まず頭に浮かんだのは映画「アメリカン・スナイパー」だった。
前半は近未来の人類滅亡寸前の荒廃したアメリカの話かと思ったが、全然違った。
妻と息子を探して彷徨うガブリエルと、徐々に彼の過去の戦争体験が描かれていき、彼の心に残された大きな傷跡が見えてくる。
アフガニスタンに派兵され帰還した海兵隊員だった彼が民間人を殺害してしまったことによってPTSDになり壊れてしまう。
息子との間で取り決めた愛してるの隠語「マン・ダウン」が、ヤラレてしまった彼と引っかかっていて痛々しい。
終盤のどんでん返しはそれこそ痛々しくて見ていられなかった。
もうやん

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