悠

光の悠のレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
4.1
【あなたと見つめる今日が、こんなにも、いとおしい】

目を閉じて、音と光に寄り添いたくなる映画。言葉をもってしまったからには、想像をしなくちゃいけない。それは、見えていても見えなくても変わらない。言葉と、想像力の、齟齬と、希望。劇中で、あちらこちらが、光る。それは、目を閉じていても、感じられる時のある光。ミサの手のひらに揺れたプリズムが、後に、中森の瞳に揺らぐ。綺麗だった。

ラストシーンで目を閉じたくなるのはこの映画が最初で最後だと思う。素晴らしい終焉だった。
樹木希林の圧倒的存在感に脱帽。
悠