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光のpiroshiのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
4.0
タイトルは以前見たニュースで知っていました。
カンヌで永瀬正敏が受賞後のインタビューを受けている場面、なぜあれほど感極まったのか?その答えが少しわかりました。視覚障害者の役、相当困難を極めたんだろうと思います。

古くはジム・ジャーウィッシュ『ミステリートレイン』に出演しているのを知り、実際に永瀬正敏を好きになったのは林海象監督『濱マイクシリーズ』でした。
本当の意味で役者に命をかけている数少ない日本の俳優さんだと認識しています。

そして最も驚いたのは水崎綾女が女優として素晴らしかった事です。
元々グラビア系のタレントさん?らしいですが、この作品まで全く名前も知りませんでした。

電車の中で中森が美佐子の手を握り、駅を降りた後『顔、触らせてくれないか』というシーン。
彼女の表情の美しさに見とれてしまいました。
欧米映画のハグやキスシーンともまた違う『男と女』がお互いに惹かれあう感じ、盲目になりかけているカメラマンが女性の顔に触れるシーンはこの映画の見どころの1つだと確信してます。

今後更に水崎綾女が素晴らしい作品に出演する事を願っています。

そして最後の最後で聞いた瞬間にはっ!としてしまうほどのナレーションを聴かせる樹木希林がやはり凄いと思った次第であります。笑
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