ジェイティー

gifted/ギフテッドのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

小学生のメアリーは叔父のフランクと片目の猫フレッドと小さな町で暮らしていた。
母ダイアンの遺伝でメアリーには数学の才能があったがフランクはダイアンの遺言に則り普通の暮らしを送らせていたがフランクとダイアンの母親のイブリンがメアリーの才能を開花させるべく養育権を巡ってフランクと争うことになるお話。

映画を観ていると一見フランクの主張が最善とも思える一方、
展開として分の悪い印象を残しましたがイブリンの主張する環境の良い場所での教育については正直分からなくはないのも事実で中盤まではどう転ぶか先の見えない不安が漂っていて良かったと思います。

メアリーを演じたマッケナ・グレイスは子供らしさと同時に時に大人びた態度をとったりとチャーミングな女の子を見事に演じていたと思います。
隣のおばちゃんを演じたオクタヴィア・スペンサーはいるだけで作品の質を上げる素晴らしい女優さん、今回もしっかり頼れるいい人を演じていました。

本作で個人的に涙腺が緩んだのは終始悪者扱いされていたイブリンが
クライマックスで娘のダイアンの思いを知らされるところです
ここはなるほどと思いつつもここまで娘への絶対の自信があったイブリンが崩れ落ちていく様が哀れに思えメアリーに対しても取り返しのつかないことをしていたと知るその様にどういうわけか同情してしまいました。

全編通してウィットに富んだ会話と上面だけではないエピソードが随所にちりばめられていて序盤からグイっと引き込まれますのであと10分は観たいかなと思えるぐらい良い作品だと思います。

お暇なときに是非リストに追加をお勧め致します。