このレビューはネタバレを含みます
親子ってむずかしいなあ…というのが一番の感想かもしれないです。
子どもは頭はいいけどやはり子どもらしい子どもです。宿題するより遊びたいし、ちょっとしたことで臍を曲げてしまうし、大人の事情なんて呑み込めない、自分の感情にも振り回される子どもらしい子ども。子どもが子どもでいられるのは、それだけの愛情を受けてきたんだろうなって思います。「普通の生活を」という願いの通りに。
子どものために最高の教育を、無駄は遠ざけて、余計なものには近づかせない。それが本当に子どものためなのか、親のエゴなのか。今回は本人が愛した数学、未練を残した学問だっただけにブレーキも壊れてしまったんだろうなと思います。時代が許したならきっと学問を続けていたのかなとも。その結果が「死ぬのを待つ」ことになったのがまた切ない…。
大団円ではなかったけれど、ハッピーエンドに終わってよかったです。
