Filmarks試写会で鑑賞しました。
クリス・エヴァンス演じるフランクは姪のメアリーを男手一つで育てています。メアリーには天才的な数学の才能があり、その事に気付いた学校の先生が特別な学校へ行くことを勧めますが、フランクは「普通の子供として育てたい、これは亡き姉の願いでもある」と断ります。すると疎遠だった母イヴリンが二人の元を訪れ、適切な教育を受けさせるためメアリーを引き渡すよう要求し…というストーリー。
メアリーは天才的な才能を持つ子でありながら、フランクや片目の飼い猫フレッドとじゃれ合う姿は普通の子と全く変わらず、生意気なところも本当に可愛いかったです。だから余計に「置いていかないで！」と泣くシーンは辛かった…😭
フランクが頑なにメアリーに特別な教育を受けさせることを拒否する理由と、亡き姉の過去や母イヴリンとの関係が徐々に明らかになっていくところが面白くて最後まで飽させません。登場人物の描写が丁寧で、それぞれの立場で見るとまた違う感じ方がありました。故人のため本編には登場しないのに亡き姉の存在感がすごいし、母イヴリンが若い頃の話をメアリーにするあたりでも思うところがあったり…それぞれにドラマがあり、人によって感情移入しやすいキャラがいると思います。
ワンオペ育児の大変さ、「この育て方は正しいのか？」という答えのない問い、血の繋がりは無くても愛情を注いでくれる存在、傷付けたい訳じゃないのにすれ違ってしまう…など、色んなカタチの「家族」の難しさと愛おしさがギュッと詰まった映画でした。
公開されたらハンカチじゃなくタオル持って観にいくことをオススメします。by泣きすぎて顔グチャグチャになった人より
