このレビューはネタバレを含みます
ギフテッド、試写会で見てきたのでネタバレにご注意ください。
マッケンちゃんが超絶可愛くて影のあるクリエヴァと親子してるの本当めちゃくちゃ可愛かったんでおすすめです。
絵もすごく鮮やかで計算されてるな〜〜！って感じだったのでポスターが可愛いと思う人はぜひ見ていただきたい。
でネタバレ。
なんかすごく、自分に子供が出来てからまた見たいなと思える話でした。
我が子を愛するという事と、自己決定。そんなものがテーマだったんじゃないかな。
正解は分からないけどそれが我が子のためになっていると常に信じて行動することの、誠実さと押し付けの違いとか、
親は子供と一緒に親になっていくとか、なんかそういうことを沢山考えさせられた結果語彙が死んだ。
あと全編を通してただの一度も出てはこないんだけどお姉ちゃんが私の大大大好きな向こう側へ行ってしまった人でとてもよかった。
ネタバレするって言ったけどあれです、口頭じゃないと無理だわこれ。
なんせよ絵が本当に鮮やかで綺麗で、音楽も美しくて、話もすごく丁寧なのでオススメですギフテッド。
子供のいる人には是非とも見ていただきたい。
以下追記
一番大切なのは愛する才能ってどっからきた？？？？という印象。
確かにばーちゃんは子供を愛する才能のない女でねーちゃんは人を愛する才能はあったのに芽を潰された女、クリエヴァは自分が親を知らないのに親になれる才能を持つ男だったけど
結局バカでもいい、人を愛せて、元気に育ってくれるなら…という話ではなかったじゃないですか？
それでいいならクリエヴァがあんなにもマッケンちゃんの人生を壊す事に怯える必要もなかった訳で、今の暮らしを継続！めでたしめでたし！って事でしょう？
というか何より一番大切なのが愛する才能だとねーちゃんがあまりにも可哀想でだな…。
人と関わる術を全て潰され、アルバムに友達と写っている写真は一枚もなく、我が子を慈しむ事も出来ず母親を呪って死んでいった女、人を愛する事が最優先される世界においてあまりにも不憫すぎる人生を送っているのでは…。
自己と娘を同一視し過ぎるあまり娘を潰した母親。
選択肢を与えられる事もなくたった一つの道だけを示されて、その道の果てに自分の人生を送る事(＝娘を愛し、母親とは違う道を送る事＝母親に貴女と私は別人格であると告げる事)も出来ず、呪いの中で死んでいった娘。
中途半端に賢く生まれたばかりに、姉だけに注がれる母親の関心を諦める事も出来ず、勝ち取る事も出来なかった息子(なんだけど大家さんとの関係を見るに年上の暖かく優しい女性というものに対して何らかの渇望はあると見るしもっと歪んでてもおかしくないのにこの人本当優しいよな)。
その全てを認めて、子供の心と神に与えられた頭を持ち、周囲の愛を一身に受け止め人と交わり、前を向いて未来を生きる、マッケンちゃん。
うまく言葉には出来ないけど、あまりにも締め付けられる作品でありました…。ありがとう…ありがとう…。
