ぽわぽわ

gifted/ギフテッドのぽわぽわのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
5.0
2017年、56本目の劇場鑑賞。


『(500)日のサマー』『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのマーク・ウェブ監督作。

生まれながらの才能=“ギフテッド”を持つ少女と、彼女の叔父との家族愛を描いたヒューマンストーリー。

残念な事に打ちきりとなってしまったアメスパから一転、原点回帰しインデペンデント映画に戻ってきたマーク・ウェブ監督。

正直500日のサマーはあまり面白いとは思わなかったんですが、本作は予告からして絶対好きなヤツだ!と思い鑑賞。

めっちゃ感動!めっちゃ素敵な映画でした!

 6年前に姉が自殺し姪のメアリーを引き取ることになったフランク。彼女は生まれながらの数学の天才だが、姉の願い通りメアリーを普通に育てたいと思うフランク。
 そこに数学者の母エブリンが現れメアリーに英才教育を施そうと迫ってくる。
 メアリーに普通の人生を送って欲しいフランクと、彼女の才能を伸ばそうとするエブリンは衝突し、やがて親権争いの裁判へと発展していく……。

フランクを演じるのはキャプテン・アメリカでお馴染みのクリス・エヴァンス。キャップ意外のクリエヴァをはじめて見た!笑

メアリーの親代わりとなり、懸命に育てる姿にグッとくる~。メアリーの言う事に怒って泣いて笑って、そばで成長を感じてもう完全に親じゃん。(涙)

メアリーを演じるのは子役のマッケンナ・グレイス。天才子役現わる!

生意気で数学の天才だけど、ちゃんと子供なんだよね~。。可愛い。。。

夕陽をバックにフランクとメアリーが話すシーンが印象的。フランクが真面目に話してる最中、彼の体によじ登って肩車してもらってて、こんな親子いるよなーと思った。

フランクのお隣さんの肝っ玉かあさんにオクタヴィア・スペンサー。名脇役ですよね。

見た目通りのキャラでメアリーのよき理解者を好演。

フランクの母役にリンゼイ・ダンカン。『アバウト・タイム』のお母さん役の人ですね。

姉の自殺の全容が見えてくる裁判シーンでの気迫凄まじい演技にゾッ!怖えーこのおばさんって感じ。

フランクが姉に託された秘密が明らかになるシーンは見もの。お姉さんが可哀想にも思え同時に数学を愛してたんだなと。でも大好きな数学に苦しめられてたんだよね。

終盤はベタな展開だけど、ホントに泣けるんだな~これが。。。

病院でのシーンも素敵すぎてうっとり。

柔らかく差し込む光のような雰囲気の作品で、心が暖かくなる。

マーク・ウェブ監督は人の心情を引き出すのが最高に上手いですね。

子供にとってなにが一番いい人生なのだろうか?

天性の才能が必要なのだろうか?

“いちばん大切なのは、〈愛する〉才能。”

人は誰かを愛し愛され生きてゆくんだと、気づかせてくれる作品でした。
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