このレビューはネタバレを含みます
「天才児は世界の進歩に不可欠。」
だから、友達と遊んだり、恋愛をしたり、そんな時間はもったいない!と取り上げる。
こんな風に、世界の進歩のために、ひとりの人生を好きなようにしていいわけがない。
主人公フランクと、祖母イブリンの決定的な違いは、目の前の子どもを見つめているかどうか。
もしも才能がなくても、メアリーを愛せるか?
フランクはどんなことがあっても、メアリーを愛する。
では祖母は?
子どもは、
何かができるから素晴らしいのではなく、ただこの世に生まれてきて、生きてくれているだけで素晴らしい。
私はそう思います。
※2019.8.16 メモ
スティーグ・ラーソンの『呼び出された男』という短編を読んだ際に、「天才」「犠牲」というキーワードから、この映画を思い出した。全く異なる物語であるものの、根底にあるメッセージは共通していると感じた。