まるり

gifted/ギフテッドのまるりのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
3.5
賢く鬼才だった為、平凡な幸せを得るチャンスを全て母に奪われ、自ら命を絶った姉。
その死に責任を感じて同じことを繰り返さないために、自分の仕事や業績も何もかも捨てて、ただその姉の娘に平凡で幸せな人生を与えるためだけに生きる弟。

親子ではなく、叔父と姪という設定にまずグッと来た。
自殺とか親権争いとか毒親とか、重いテーマではあったけど、最後はじんわりと温かい気持ちになった。

「きみがこんなにかわいくて賢くて優しい子なら、僕の育て方は間違っていなかった」というセリフ。
ここでもう涙が....


母親は自殺した娘を「馬鹿なことをした」と言った時、弟は「世界でもっとも賢い人間の一人だった」と反論するけど、これがすでに愛情の違いであり、伏線でもあった。

でも母親は毒親ではあったけど、この人はこの人で、母として自分の子育てが間違っていなかったと、何らかの方法で肯定されたかったんだろうな。
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