あたりめッピ

バタリオン ロシア婦人決死隊VSドイツ軍のあたりめッピのレビュー・感想・評価

4.8
第一次世界大戦の時代、守られる対象であった女性たちが決起し、前線に志願するに至るにはどれだけの苦悩が彼女たちを追い込んだのか想像に難くなかった。
失ったものや失いつつあるものを強く守りたいという思いが婦人決死部隊を作り出していた。

最も演技力が光るのは、バタリオンの隊長。母のような澄んだ美しい目には怒り、悲しみ、慈しみ、母性、男より強い意志が入れ替わり立ち替わりで映し出され、こちらを引き込む。

完全に男になるのではなく、女としてのどこか一部を残した決死部隊員は、その一部を少しずつサイドストーリーで紹介され本編に深みを与えている。

聖母のような慈しみをたたえつつ男より立派に戦った彼女たちに敬意を表したい。
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