シリーズを通して、どんどん壮大になっていった不条理ファンタジーホラーの完結作。
1作目から約40年も経っているんだから、当然キャストも歳をとっている。2作目のような泥臭いアクションはもはやできないけど、その代わりCGを駆使した今らしい映像になっており、ちょっと大袈裟かもだけど、もはや映画ではなく長い長い歴史を見た気分。
ほぼいっき見した自分でこうなんだから、リアルタイムで追っていた人はかなり感慨深いものがあったでしょうね。
正直ここまで来ると内容なんかもうどうでもいい。最終的にはこのシリーズを好きになれたし、不思議と熱くもなれた。もうそれが全て。ストーリーの整合性なんていうそんなくだらないものはゾンビに食わせてしまえばいい。
確かに取ってつけたかのような終わり方かもしれない。だけど、ちゃんと終わらせてくれたドン・コスカレリはもちろんだけど、キャスト含めて制作に関わった人全員に心からのリスペクトを送りたい。
「映画って質じゃないだ」って思えたという意味で、非常に心に残る映画体験ができました。