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荊棘の秘密のyokoのレビュー・感想・評価

荊棘の秘密(2016年製作の映画)
4.5
パクチャヌクかと思ったら脚本だけか〜ちょいテンションさがる。も私の好きな韓国の祈祷師のシーンで持ち直す。コクソンとか跳ねる系のやつ。そしてなぜ跳ねる!

冷静だからこそ抗い、それが狂っているように見える主人公、狂っているから選挙(社会のシステム)に順応できる人々。

娘と友達区別がつかないという感想もあるが当たり前で、パクチャヌクお嬢さんと同じ。2人が一心同体を表している。唯一の追っかけの3人がたぶん憧れてショートカットにしてるのは笑う。彼女達もいじめか貧乏で制服が買えない人達。あまりイケてない。が2人は彼女達の代弁者だ。ようは選挙と一緒三票獲得。

事実は至ってシンプル、あの2人で歌っている動画それだけだ。ほんとに仲良くないとあの状況でできない、それだけ。友達に裏はない。

クソ世界をいったりきたり、ブランコのリズムで、車は死体の上をいったりきたり、だから進まない。だから12時(明日)を迎えられない。彼女は登場シーンでブランコのなかでいったりきたり彷徨っている。

1番怖いトンカチの使い方オールドボーイのトンカチ超えましたわ

シャッグスとシドバレットが混ざったようなちんどん曲はすこ。ロイヤルローズヒル(11と半分)で世界はおわる。最初に娘が見る携帯の時計は11時39分。ようは12時前ということだろう、終わらない思春期、一瞬の永遠、その1日の象徴として機能する。あと彼女の人生の無念さと、明日への期待を掛けたいい歌詞だ。彼女はブランコから抜け出せたのかな。

この歌にハマれないとキツイかもしれない、springbreakersの「ウチラ無敵」にも似ている。springbreakersの2人もニコイチでヴィジュアルも似せているのだ。どちらも点数が高くないのが逆に信用できる。

"世界はくだらないからぶっ飛んでいたいのさ"
ミッシェルガンエレファント-Girl Frend-







まあでも権力者の娘が実際いじめられるのは考えにくいな。テーマである選挙に人間の卑屈さ欺瞞、虚飾を重ねるのであればその娘にも周りは媚びる筈だ。事件にしたい感がでちゃった。あと選挙ってことでどうせどいつも腹黒なんやろが容易に想像つくから実は?感がない。
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