劇場版ポムプリ

拷問男の劇場版ポムプリのネタバレレビュー・内容・結末

拷問男(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

なんなんだこの邦題は…
この邦題のせいで避けられてしまうのは無念すぎる。
こんなにも切なく苦しく、そして小さな命を奪う残酷さを描いた作品はもっと知られるべきだ。

これから色んなことを経験して世界を知って大人になっていく。
そんな子供達の未来を潰した化け物は捕まっても死にはしない。
また世に出てくるのだ。
被害者はもっともっと苦しんだのに、それ以上の苦しみを与えるべきなのに。
そうなると、やはり自分の手で復讐するのが一番だと私も思う。

父親のしたことで娘が報われるとは限らない。
だが復讐は娘の為でもあるし自分が救われる為でもある。
最後に見えたジョージアの姿は自分の行いを肯定する為に描いたものだろう。
デレクがどれだけジョージアを大切に愛してきたか、冒頭のシーンを思い出して涙が止まらなかった。

拷問シーンは確かにグロテスクで、あのジグ・ソウも感心するほどの技術で道具を作っていたし、気道を確保して声が出せないようにしていたお陰で耳障りな叫びが無く見やすかった。
だがそんなグロテスクシーンが霞むくらい、胸が痛くなるストーリーだった。