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ミッドナイト・エクスプレスのPのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

せこい罪によりトルコで逮捕されたアメリカ人が、風俗の差やアメリカトルコ間の外交問題などの煽りを受け、不当に厳しい刑務所暮らしを余儀なくされ、追い詰められ、遂に脱獄を果たす話。

トルコが圧倒的に悪の国として描かれていたのが興味深かった。当時の社会情勢と関係あるんだろうか。

主人公が小心者の犯罪者で、他の受刑者もしょうもない人だらけだったので、あまり感情移入とかはしなかったけど、テンポや映像が独特な感じで、印象的なシーンが多かった。主人公が同性愛に招かれかけるシーンとか、刑務所仲間にぶちギレるシーンとか、特別棟の柱の回りを皆でグルグル回るシーンとか一人だけ逆回りするシーンとか、恋人に数年ぶりにあって真っ先に胸に目がいってしまう本能むき出しのシーンとか(非常に情けないようにも生々しいようにも思えた)、それを許容する彼女とか(聖母?このシーンに限らず、全体的にうっすらとキリスト教的ななにかの雰囲気を醸してるシーンが多かったような)。他にも、4コマ漫画並にテンポが早いシーンがいくつかあって(「俺は脱獄するぞ!」と言った次のカットでぼこぼこに懲罰されてたりとか)面白かった。

冒頭の主人公が所長に拷問されるシーン、あれは犯されたということ…だよね……?
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