『ワナオトコ』『パーフェクト・トラップ』の監督で、後期『SAW』シリーズと『Feast』シリーズの脚本家でもあるマーカス・ダンスタンが監督っ‼‼
これは見なきゃなやつ‼
しかも、主演がジョシュ・シチュワート‼監督とは3作目のタッグ‼
“隣人の真意を図るべからず 自分の物指しで” アメリカのことわざでオープニングが始まる。
叔父のヤバい仕事を手伝っているジョン。それに嫌気がさし、今回で足を洗い、恋人のロージーと共に憧れのモナコへと旅立とうとしていた。
出発日のその日、叔父に脅しをかけられつつも家に戻ったジョン。そこに、ロージーの姿は無かった…
家に引きこもって望遠鏡で回りを見ていたロージーの、その望遠鏡を覗くと、隣家の家が…
隣人のトロイは、怪しげな中年男性で、昨日偶然にも家を訪ねてきたばかりだった。そして、ジョンが絡んでいる犯罪を知っている事をほのめかしていた…
ジョンは、トロイの留守を見計らって隣家に入るが、その地下室で見つけたのは…
ヤバい隣人映画で、ホラーではなかった。この監督なので、グッジョン系な血みどろ系かと思ったらスリラーでした。サスペンスではなく、スリラー。
ちょっと、ワナオトコ系(簡単に言うと、スプラッター版ホームアローン)を期待していたので、それとは全然違ったのですが、これはこれでとても面白い‼
特に怒濤の後半のドキドキ感‼‼楽しいったらない♪
個人的な話だけれど、今、脱出系ゲームにはまっているもので、ジョンがロージーを探してトロイの家を探索する所とか、非常に雰囲気があってドキドキしました。 脱出するためには?‼みたいなw
そして、後半30分が痺れます‼‼
ドキドキとバイオレンスとが迫り、かなりスピーディーになります‼ 『ワナオトコ』的な要素も少しあり。
また、オープニングと随所に表れる、荒い映像が非常にかっこ良いのですっ‼
8ミリで撮られたその映像。
オレンジ・赤・青などのビビッドな色合いや、時にモノクロで、疾走する車と町並みがスピーディーに描かれていたり、南部の田舎の風舎の風景や廃墟などが、時にダークで時に過去の繁栄を映し出し、これだけで胸がときめきます♪
そして、音楽も60年代ロックやブルースなどが流れて渋いのです‼‼
こういった雰囲気のある演出がなされるので、『悪魔のいけにえ』や『マーダーライドショー』的な叙情感もあります。
ラストは、また8ミリの映像となるのですが、そこに感じるのは輝かしい未来ではないような、そこはかとない切なさがあります。続編が作られるだろうなと…
この監督の今までの作風とは少し違うけれども、新しい道を進むのだろうと、今後に期待大です♪スリラーとして見れば面白味のある作品です。
ちなみに、ジャケは映画とはなんか違います