このレビューはネタバレを含みます
岩井俊二原作であるドラマのリメイク。
1回目は映画館、2回目は動画配信サービスで見た。
親の再婚によって転校させられる同級生のなぎさ。なぎさは親に逆らうため、水泳の競争に勝った相手とかけおちを決意する。そして、かけおちに巻き込まれる主人公のりみち。しかし、なぎさは親に見つかり連れて行かれる。なぎさを救いたい気持ちがタイムリープを起こす。
常に振り回される主人公やあまりなれない吹き替えをする俳優、予期しない展開や散らばって回収されない伏線などあるが、なぜか個人的に好きだった。
当初、友人がなぎさへの好意を示しているのに少し進めば好意を示していることを忘れていた。しかし、主人公がタイムリープした後の世界では友人は常に嫉妬心を表していた。
この不思議な展開に実は友人もタイムリープを使って戻った一人では?と思わされる。他にも数々の謎なシーンがあるが、いろいろ注意散漫になるが、自分はそこが逆にツボにはまった。
誰しもが願ったことある「もしも、あの時あの選択をしていれば」という気持ち。
しかし、もしもはもしもであり、現実ではやり直すことができない。それを表しているのか、主人公は何度もやり直すことで現実から離れた幻想の世界へ飲み込まれていくように見えた。
そして、最後は現実の教室にはいなかった。
もしもなんて希望を頼りにするのではなく、今生きてる現実で後悔なく行動すべきと思わされた。