ラング版のピーター・ローレのようなパンチはなかったですが、十分楽しめる映画でした。
ショッピングモールでの攻防がダラダラしていて途中ダレてしまっていましたが、地下駐車場のやりとりは、ラング版よりもパンチこそはないものの、複雑に作り込まれていました。
異常者は望んでそう生まれ育った訳ではないということを、千鳥足のアル中弁護士が弁護するところがなんともよかったです。
フィルムノワール特集を何本かみるに、赤狩りにあった監督・脚本家は一貫して堕ちた人間にも平等な眼差しを向けているところに優しさがあるなと思います。