マーくんパパ

チップス先生さようならのマーくんパパのレビュー・感想・評価

チップス先生さようなら(1969年製作の映画)
3.9
1939 年ロバート.ドーナット主演の同作をミュージカル仕立てでリメイク。妻の支えで寄宿制パブリックスクールの堅物教師が愛される名物教師として永年の勤めを終え引退するまでを描きどちらも甲乙付け難い味わい深い佳作。今回のチップス先生の妻は派手な演劇有名女優の設定、出会いのポンペイ遺跡ロケ(前作は確か絶壁登山のスタジオセット)での先生の講釈ぶりや妻キャサリンの否が応でも目立つ所作振舞いがほのぼのいい感じ。キャサリン追いかける2つのシーン(①夫婦喧嘩して車で出て行く妻を追いかける&②慰問に出掛ける妻に校長になった事を知らせたくて追い掛ける)の対比(①は長期休暇を取って愛する妻の元に駆けつけ連れ戻す&②は昇進の声も届かず慰問地で爆死して帰らぬ妻となってしまう)が感動誘う。P.オトゥールはやはり名優でした。