本来ただの経由地点のはずのポルノ映画館のチケットもぎりをひとつの箱のように見せる最初のパートが好き。迷惑というほどではないが一寸面倒くさい客とそれをあしらうスタッフの空気感。ポルノ映画の音声が流れて扉の開閉がわかる仕組みも面白い。二部のバーはファスビンダーぽいタッチ、正直ここは印象が薄い。最後のドライブはナンパされた側が運転する(主導権がある)倒錯がまず面白い。会話の内容は既にほぼ覚えていない……が、女の子が運転してる横でくつろぐおじさんの画は強烈に覚えている。夜の車のリアガラスに映る光が好きだ。