Masato

アナベル 死霊人形の誕生のMasatoのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)
3.5

死霊館ユニバース最新作
アナベル 死霊館の人形の前日譚を描く

監督は超有名短編ホラーの「Lights Out」で脚光を浴びたホラー映画界の新鋭デヴィッドFサンドバーグ。
注目監督なだけに、前作よりも総てにおいて秀でていた。

ホラー映画として1番大事なのは演出だが、じわじわと怖がらせるやり方はピカイチ。カメラワークもSEも非常に巧い。特にSEは低音の音割れのような音が度々聞こえてきて、そこが斬新だった。
そして、この監督は光と闇の使い方が1番巧い。デビュー作である「Lights Out」でもそうだったが、暗さを利用したホラー演出が本当に怖い。
前作へと繋がる部分もあって、前作を見ていると非常に満足できる映画になっている。

ただ、アナベルの前日譚なので前作の余計な設定を引き継がなければいけなく、そこが足を引っ張っていた感じがある。特に、悪魔の具現化やただ悪魔からの攻撃が一方的で様々な抵抗手段がなかったところが惜しい。そして、死霊館2でもあった心を強くすることで悪魔と対峙するという深いドラマが本作でも台詞で匂わすようなシーンがあったのにも関わらず、それがなく、ただ逃げるだけで終わってしまったことが惜しい。

次の死霊館ユニバースは死霊館エンフィールド事件で出てきた修道女を描く「The Nun(修道女)」です。楽しみ。

余談
いつものごとく監督の奥さんが出ています。どれが奥さんか探して見ましょう!
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