アキエ

夜は短し歩けよ乙女のアキエのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
3.3
㊗ 100 作品目。
2020/6/23 から記録し始めて、ちょうど1年目前。
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小説本当に好き。「これは彼女が酒精に浸った夜の旅路を威風堂々歩き抜いた記録であり、また、ついに主役の座を手にできずに路傍の石ころに甘んじた私の苦渋の記録でもある。読者諸賢におかれては、彼女の可愛さと私の間抜けぶりを二つながら熟読玩味し、杏仁豆腐の味にもにた人生の妙味を、心ゆくまで味わわれるのがよろしかろう」
1ページ目から完全に世界に引きずり込まれた。
日本固有の美しい言葉をこれでもかというくらい盛り込んでいて言い回しが唯一無二。願わくばこんな風に表現できるようになりたい。
で、映画はというと原作の世界観やセリフをちゃんと尊重してて小気味よいテンポで進んでいく。
小説を読んでた身としては、若干スピード感についていけないところがあったのは否めない。「詭弁踊り」ってあんな感じなの!?とか樋口さんもちょいイケメンだったよ私の中では!と所々叫んでた。
けれどいずれにせよ、今まで見てきたアニメのテイストとは一線を画す、ユニークで楽しいアニメ映画だった。
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