のすけ

夜は短し歩けよ乙女ののすけのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
4.5
湯浅監督は劇中世界は現実世界と地続きで確かなものでありながら、カメラに収めるのはあくまで『彼(主役)の目を通した世界』であり続けるのが作風の人だと僕は解釈しているけど、まるで一年みたいな濃い一日という比喩をそのままやっちゃうのは作画だけでなく構造そのものを作風に落とし込んだと解釈できる。とにかく大好きなんだこの映画。

行ったことないバーに気まぐれで入ったときの次から次へと常連さんが来て新しい情報で頭がいっぱいになる感覚を思い出す、行ったことないところに今日は行ってみよ!って気分になる。

NELV本部みたいな超壮大学園祭事務局とか運命の人と恋に落ちたその日から今までパンツを履き替えたことがない伝説を持つパンツ総番長とか留年しすぎてどの世代の人からも入学したときからいたと言われている下鴨幽水荘の樋口師匠とか、学校の七不思議みたいな伝承の大学生版みたいな設定全部ワクワクする。
子供のときディズニーチャンネルでやってたリセスっていうアニメが大好きだったけどリセスぽいよね僕のツボなのかもしれない。
のすけ

のすけ