はたかまじゃないよ

夜は短し歩けよ乙女のはたかまじゃないよのネタバレレビュー・内容・結末

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2017.4.10@TOHOシネマズ日本橋
2017.4.17@TOHOシネマズ日本橋

湯浅作品が、劇場のスクリーンに映っていること自体に得も言えぬような心地がして、何だか泣いてしまいそうな気分に浸りつつ。
クライマックスのジョニー大氾濫を筆頭に、お馴染みの鍋、夏→秋の場面転換などはさすが。水に沈む古本市やら委員会のコンピュータ室やらも好き。
全てを一夜の内に収めた脚本の功罪は相半ばといったところかもしれないけれど、劇場アニメであることを鑑みるに支持すべき判断ではと個人的には思う。
不満があるとすれば学園祭だろう。象の尻等々の改変は頂けないなぁと思うけれど、とはいえ学園長のキャラ消化のために必要な措置だったような気がしないでもない。原作うろ覚えなので明言は避けたい。
いずれにしろ、黒髪の乙女が圧倒的に可愛い、この時点で本作はすでに何かに勝っているのでは。かつてこれほど可愛い乙女が他にいたんでしょうか。生来の奔放さが無二のオリジナリティを湛えて出力されてくる様を見るだけでも、この映画を見る価値があったと思わせてくれる。
しかしスクリーンで観る意味を改めて感じさせられた。こんなことなら四畳半ピンポンオールナイトに行っておくべきだったと一抹の後悔を胸に抱え、劇場を後に。
また見に来ます。