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夜は短し歩けよ乙女のryucoのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
3.5
2017/04/23
@横浜ブルク13
恋人と

森見作品なので、奇想天外でファンタジーな世界観。
原作の分量では、それが心地よく、とても楽しめる作品になっているが、
映画の尺は、全てを詰め込むには短すぎて、テンポが速すぎる。

原作を一度読了しているのでなんとかついていけたが、
未読だと、その目まぐるしいシーンの転換についていくのは難しいか。

(映画を観に行くにあたって前半のみ再読したが、それでも前半の進行についていくのは大変だった。
逆に半分忘れかけていた後半は、前半ほどテンポが速くなかったのもあり、十分に楽しめた。)

全体的に森見ワールドは、原作同様とても色濃く表現されていた。
個人的には、主人公の「先輩」のイメージが少し違ったかなと。
黒髪の乙女と樋口のキャラはドンピシャで素晴らしかった。

四畳半のアニメがかなりの出来栄えだったので、
同じ森見チームと、乗りに乗っている星野源をメインキャストという布陣で臨んだ今作は、期待度も相当高く、観覧層は幅広いと思われるが、
初見にはかなり難しく、ファンには少し物足りないと思う。

評価が分かれる作品である。
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