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いぬやしきのmatchypotterのレビュー・感想・評価

いぬやしき(2018年製作の映画)
3.9
『BLEACH』に続き、おそらく原作コミックを読んでないだけに色々気になるであろうことを気にならずに見ることができた結果、なかなか楽しめた。

まず、キャストがすごいな、この映画。
ちょい役の医者や警察や彼らの身の回りがまったくちょい役で画面に収まらないレベルの役者さんばかり。
このレベルの役を彼、彼女たちが演じてしまうと次の世代が育たないんじゃないかと変な心配をしてしまうレベルで無駄遣いもいい加減にしろよ、と。

でも、その中で二階堂ふみさん、好き。その控えめな子犬系キャラクターを演じさせたら何かもうズルいわ。

木梨さん、俺は昔からとあるエピソードで親近感を持っているが、何でこんな有名人ばかりの映画で超重要な主役がこの人か、と思ってはいたが、何だかんだで適役だと思った。

くたびれた感じと動いた時の躍動感を兼ね揃えてるのは長年のコントで培ったキャリアとさらにその昔、帝京高校サッカー部で揉まれた運動神経から来るものではなかろうか。

佐藤健さんはもう、動ける若手俳優No.1だと思うが、本郷奏多さん、この人も、この手の影や暗い過去や性格に難有り系の役の代名詞的でまさにその感じがハマってる。

そして、日本のこの手の映画で絶対気になってしまうアクションやCG技術。そこはまぁ、アメリカ映画のMARVELとかには敵わないんだけど、それなりにこの突拍子のない話と設定と彼らの機能とアクションを何とか形にしている。そこはちょっと驚いた。

何かド派手に新宿が大破しそうな中でのアクションとCGはなぜか「ウルヴァリン SAMURAI」を思い出した。

そして、この話。原作コミックがどうなってどう進むのかまったく知らないが、よくこれを映画にしようとしたな。

よく原作知らない俺に、2時間ちょっとで何となくの設定を伝えて、道すじ立てて誰が何なのか、何が起きたから、彼らがこう思って動いて、、、と、一旦の決着まで理解させたな。脚本というか、演出というか、作り方がとても良いのではないかと思う。

キャラや見た目の設定、機能、アクションばかりにお金を使い過ぎずに奇想天外な意味不明の内容をしっかり練り込んで映画だけで筋が通るように組み立てるくる技術。今回はこれがピカイチなんだと思う。

あ、でも、ピカイチは二階堂ふみさん。これは不動。
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